横浜市の飲食店でUberEatsや出前館のデリバリー代行を導入した結果!宅配代行の手数料は見合うのか!?

デリバリー代行サービスのアイキャッチ画像

ネットニュースやテレビ番組でも取り上げられるほど、巷をにぎわしているデリバリー代行サービス

話題に取り上げられる際は、配達員の自転車マナーがなっていないとか、清潔感がない人がいるとか、フードのつまみ食いをする配達員がいるとか…あまりポジティブではないことが多い気がします。

そんな反ポジティブニュースの多さにもかかわらず、総合的な需要と供給のバランスは拡大の一途をたどっている状況。2020年からの新型コロナウイルス感染拡大による巣ごもり、外出控えも大きな要因の1つでしょう。

とは言え、コロナ終息に伴いデリバリー需要も終焉を迎えるか?と言うと、答えはNOだと思っています。

デリバリー代行業者が淘汰され、コロナ禍に比べると宅配需要は多少減るでしょうが、「宅配の便利さ」に気付いた層は一定数残るからです。

かばのおうどん横浜元町本店の外観写真
かばのおうどん 横浜元町本店

当ブログを運営しているのは、横浜市の飲食店ホームページも手掛けるかばのデザインというWeb制作会社ですが、系列として「かばのおうどん 横浜元町本店」という飲食店も2007年から運営しています。その店舗で2017年から導入しているデリバリー代行の状況や実績を交えながら、デリバリー代行業者を導入するべきかどうか…について書いていきます。

目次

飲食店はデリバリー代行を導入すべきか?

ひと昔前までデリバリーと言えば、“自分たちで運ぶ出前”という印象が強くありませんでしたか?

ここ数年、デリバリー代行業者が出現し、コロナを後押しとして急激な成長を見せています。そんな“配達を外注する”デリバリー代行を飲食店は導入するべきなのでしょうか?

結論から言うと、デリバリー代行は導入すべき!です。

なぜなら売上がアップするから

これ以外の理由は必要ないでしょう。
配達エリアが広いため、みなさんのお店を知らない層に認知度を拡大できるメリットもあります。

デメリットはゼロ…ではありませんが、上手くやることで限りなくデメリットを減らすことができますし、その程度のデメリットは売上アップというメリットの前では取るに足りません。

デリバリー代行のデメリットと解消方法

配達員の自転車やバイクの交通マナーが悪い、iPadなどの導入が高い&端末操作が苦手、衛生面が心配、手数料が高い…

配達時のマナーは店舗側でどうこうできる問題じゃないですし、iPadなどは無償貸与(または有償貸与)の業者もありますし“操作が苦手”くらいなら売上アップのために勉強しましょう、としか言えませんが…後者2つのデメリット(衛生面が心配・手数料が高い)を解消する方法はあります。

衛生面が心配→封をする

配達員に「中を開けられてる可能性も…」という不安はネットニュースにもなったりしますね。

実際に私がお客さんとして宅配を利用したときにも、配達員が開封(つまみ食い)していたということがあって問題になりました。一度だけとは言え、それは強烈な負の体験です。

店舗で渡してお客様のもとに届くまでの道中が不安なら、開封ができない(=開封したら一発でバレる)ような梱包にすることで解消できます。

その面ではカレーハウスCoCo壱番屋のデリバリー梱包が評価高いです。
開封方法は、ビニールを破るのみ。
つまり、つまみ食いのために途中で開封したら即バレするため怖くて開封できないのです。

デリバリー時に容器に封をする工夫

個別にビニール袋に入れるコストを捻出できないということであれば、剥がすとバレるテープで容器をとめるとか、容器によっては口を圧着するとか方法はあります。

これとは別に、配達員の方が汗だくとか手が汚かったという実例もありますが、その“衛生面”は…どうしようもないですね。デリバリー代行業者によってはマナーが悪い方など「特定の配達員の方を拒否する」ことも可能なので、一線を越え過ぎているときは個別に対応していくしかありません。

かばの中の人

配達員の方のおかげでデリバリー代行ができているんだし、ほとんどの配達員の方はキチンとしているんですけどね…。

ポイント

開封したら即バレするような容器・ビニール袋で届ける体制を整えれば、衛生面の問題は解消です。

手数料が高い→商品価格を調整する

デリバリー代行は、文字通り“デリバリーを代行してくれる”こともあって、集客・受注・支払い・配達の役割を担ってくれています。その代わりとして、商品代金の30%~40%を手数料として支払う仕組みです。

ザックリ単純計算すると、1,000円の注文が入ったら350円を引かれて、650円がみなさんの店舗に入る計算です。料理の原価を300円(3割)とみても、利益は350円ほどになるわけです。

デリバリー代行専用価格の仕組み
容器代や人件費、消費税無視のザックリとした計算です

この仕組み、料理のジャンルや客単価(組単価)によって、むずかしい場合は、デリバリー代行掲載特別価格として、店内価格よりも高く設定すれば手数料問題を軽減できます。店内価格よりも15~20%くらいを上乗せした金額でデリバリー代行を利用するのです。

かばの中の人

代行手数料すべてをそのまま商品価格にのっけるのはやり過ぎだと思います!

代行手数料35%として、店内価格の20%上乗せで販売すれば、店内価格の15%割引で集客から配達までやってもらえる計算になります。これは決して高い手数料ではありません。

ましてやデリバリー代行が一世風靡している昨今、「デリバリー代行は料金が上乗せされている」という事実がかなり浸透しています。問題ありません。

ポイント

デリバリー代行手数料の約50%くらいを商品価格に上乗せすれば、薄利すぎる事態を避けることができます。乗せすぎには注意!

そもそもデリバリー代行とは?

そもそもの話ですが、デリバリー“代行”とは、どういうサービスなのでしょうか?

デリバリーサービス代行の仕組みイラスト

これは代行業者がインターネット上で注文の受注・精算・配達までやってくれるサービスで、お店は料理を作って配達員に渡すだけという非常に便利なサービスです。

みなさんもよくニュースで耳にすると思いますが、現在、最もメジャーなデリバリー代行業者は、Uber Eats(ウーバーイーツ)、または出前館です(当記事を執筆時点)

当社系列店の「かばのおうどん」では両社導入しています。
出前の情報サイトとして有名な出前館は、デリバリー“代行”としてはあまり強くありませんでした。朝日新聞社と業務提携し、新聞配達員の方をデリバリースタッフとして活用していた時期もありましたが、デリバリー需要の高まりとともに配達が追い付かない状況に。

かばの中の人

「かばのおうどん」でも、“ただいまの提供時間150分”みたいなことが頻発していました。

※のちに業務提携を解消し、デリバリー専門の配達員に移行しています。

また、2020年にLINEの実質的な子会社になったことから、ダウンタウンの浜田雅功さんを起用したCMなど広告関連含めて露出が一気に増え、LINEデリマとも統合をしたことで今後の拡大に期待です。

他にもfoodpanda(フードパンダ)や、DiDi Food(ディディフード)CHOMPY(チョンピー)Wolt(ウォルト)menuメニュー)楽天デリバリー…まだまだあります。地域事業者が運営する独自のデリバリー代行も含めたら、まさに群雄割拠のデリバリー業界。

そんなしのぎを削る切磋琢磨な業界なので、むやみやたらにデリバリー代行を導入するのではなく、自分の店舗に合った業者を見極めて導入する必要があります。

デリバリー代行業者の特性・エリアをみる

では、どうやって「自分の店舗に合った業者」を判別するのか?

まずは当然ながら対応エリア・配達エリアですね。
東京の渋谷周辺の飲食店舗だけが対象とか、東京都内だけのサービスとか、北海道札幌市だけのサービスとか、神奈川県横浜市中区周辺だけのサービスとか…種々雑多いろいろ存在します。

みなさんの店舗がその対応エリア内にあって、そして配達エリアが“自分たちで配達するには少し遠いな…”と感じるところまで配達してくれるサービスがおすすめです。


あとは入金サイクルが早い業者で選ぶのもありかもしれませんね。たくさん注文が入ると嬉しいは嬉しいですけど、月末締めの翌月末払いだと入金が1ヶ月遅れるため厳しい飲食店さんもあるのではないでしょうか。

他にもUberEatsなど、知名度が高いデリバリー代行業者を導入するという無難な選択肢もあります。
「知名度がある=みんな知ってる可能性が高い→注文も多い」という公式が成り立つからです。

デリバリー代行業者が群雄割拠の時代と書きましたが、人気のデリバリー代行業者に登録する飲食店舗も群雄割拠なんです!

「ここのお店から注文しよう!」という明確な意志がなく、「とりあえずUberEatsで良さげなお店を探そう」という層のお客様が100人いるとしたら、飲食店でその100人を奪い合う必要があるからです。

では、どうすればその戦いに勝てるのか?
勝率(=注文数)を上げる方法をご紹介します。

デリバリー代行で注文数を増やす方法

注文数を増やすには、戦略が必要です。

この方法を実行することで注文数をアップさせる可能性を高めることができます。当社運営の「かばのおうどん」でも実証済みです。

その方法とは、この4つです。

  1. シズル感のある写真をそろえる
  2. 魅力的な商品説明を書く
  3. 告知をする
  4. キャンペーンに参加する

順を追って説明していきます。

シズル感のある写真をそろえる

基本的に「みなさんのお店を知らない新規客が見る」ことを前提にしないといけません。

新規のお客様が第一印象として頼りにするのは料理の写真であり、その次に商品内容・商品名・商品説明、料金…と見られていきます。

写真の比較
串揚げの写真比較

↑この串揚げ写真で言うと、右側の方が美味しく見えませんか?
明るさや豊富な本数で美味しく見えています。

でも左側の串揚げも同じ商品なので実際は美味しいんです!
そこを初見の人に伝えるには写真の良し悪しが大きく関わってきます。


写真が良くない時点で機会損失です。
掲載写真が存在しないのも機会損失です。

人は視覚的に良い“と思う”ものを優先的に選択してしまうため、写真が良くないもの・写真がなくて想像できないものにお金をかけることを躊躇してしまうのです。

かばの中の人

食事1回分を失敗したくないという意識がみんなあるからです。

ポイント

お店の第一印象は商品写真で決まるといっても過言ではありません!

魅力的な商品説明を書く

商品名や商品説明も重要です。

例えば、この2択ならどちらが味をイメージしやすいですか?

A. ハンバーグ(500g)
B. 国産牛100%使用!至高の爆弾ボリュームハンバーグ(500g)

みなさん、当然ながらBを選択されると思います。

「かばのおうどん」の例で言うと、うどんの中でも人気のうま辛チゲおうどんというメニューがあります。このメニューは当初「チゲおうどん」として期間限定販売していましたが、辛いだけではなく、辛さの中に旨みやコクもあるからそれを表現しようと「うま辛チゲおうどん」へとメニュー名を変更した経緯があります。

結果、注文数は増えレギュラーメニューに昇格し、うどんメニューの中でもTOP3に入る人気メニューとなっています。


宮崎県にある地元スーパーが出しているお弁当の名前がユニークでバカ売れしている…というニュースがありました。

奇抜なネーミングで話題になり、それこそSNSで拡散され、ニュースにも取り上げられるようになりました。ここまでのネーミングは不要ですが、“商品名が売上を変える”例の1つに挙げられるのではないでしょうか。このお弁当自体がボリュームあって魅力的な商品であることも前提ですけれど。

そしてそれを補足するのが商品説明。
〇〇県産の野菜を使っているとか、仕込みに△時間かけているとか、取れたてを市場から直送しているとか…他にも量や大きさ、アレルギー成分などを補足することも有効です。

メニューがどんなに良くても、そのメニューを知ってもらわないことには、そして一度体験してもらわないことには無価値と一緒です。そのためにはお客様の目に留まらせる必要があるのです。

ポイント

商品の中身を想像できるネーミング、食べている自分を想像できるネーミングが重要!

告知をする

とにかくみなさんのお店で「デリバリー(やっていればテイクアウトも)」を実施しているということを告知しまくりましょう。

店内にPOPを貼り、店頭にもPOPを貼り、そしてホームページやSNSでも告知を行います。実施していることを“知らない”人は一生注文してくれません。存在を知らないのですから。

出前とお持ち帰りを店頭ポップで告知している写真
かばのおうどんの店頭告知POP

知っている人の分母をとにかく増やす!
これに尽きます。

デリバリー率が10%だとして、100人が知ってくれていれば10人、1000人が知ってくれていれば100人…という風に、どれだけ露出できるかは本当に大きいです。

デリバリーサイトでみなさんのお店を発見してもらうことも重要ですが、お店をすでに知っていて「デリバリーやってるなら頼んでみよう」とデリバリーサイトへ見に行く…という逆の流れも作っておくべきでしょう。

ポイント

とにかくデリバリー(&テイクアウト)を実施していることを広めることが重要です。分母を増やそう!

キャンペーンに参加する

デリバリー代行業者それぞれが、いろんなキャンペーンやイベントを行っています。

例えば、「2個買ったら1個無料」「送料無料」「キッズメニューを注文したら〇〇プレゼント」のようなイベントです。

デリバリー代行業者が行っているキャンペーンのイメージ

これに参加するかしないかは各店舗の判断で、諸経費は持ち出しになりますが、効果的なキャンペーンであればそのぶん注文増につながるため、目ぼしいキャンペーンには参加するべきです。

いろいろな施策が行われているのでトライ&エラーを繰り返して効率良く結果につながるキャンペーンを実施してみてはいかがでしょうか。

かばの中の人

ダメだったらその施策を辞めればいいだけの話です!

ポイント

他にも、手書きの(ように見える)あいさつ文を箸と一緒に添えたり、ホームページやSNSで宅配をやっていることを拡散したり、デリバリー代行業者のステッカーを店頭に貼ったり…思いつく限りのことは全部やってみた方が良いです!

デリバリー代行を当社運営の飲食店で導入してみて

かばのおうどん 横浜元町本店」は、その名の通り神奈川県横浜市中区にあります。

デリバリー代行業者を実際に導入した生の体験談をお届けします。

宅配を導入した経緯

2009年にオープンした当店は、ずっと自分たちで出前を行っていて、2014年頃に初めて出前館に登録しました。ただしその頃は、“出前をやっている店舗”としての登録に過ぎず、注文が入れば自分たちで配達に行っていました。

町や丁目単位で受注エリアを決められるとは言え、当店があるエリアは“中区山下町”なので〇丁目という区切りがありません。そのため同じ山下町内でも端の方だと、自転車で往復20分くらい時間がかかってしまうのが実情でした。

受注数からいっても、宅配専門スタッフを雇うわけにはいかず、かと言って昼・夜のピーク時に注文が重なると、宅配に1人割くのは痛い…。そこのバランスがむずかしい頃合いに始まったのが「デリバリー代行サービス」でした。

課題となっている配達部分を担ってくれるのか!と渡りに船の思いで、2018年、最初にfineDine(ファインダイン)というサービスを導入。

それをきっかけにデリバリー代行というサービス内容や受注の流れ、入金の流れというものを学び、世間の浸透度に合わせながら業者を増やしていきました。

かばのおうどん横浜元町本店のデリバリー代行業者配達エリアイメージ
© OpenStreetMap contributors

デリバリー代行により、配達エリアが一気に拡大。
「かばのおうどん」を知らいないたくさんの人たちにも存在を届けられるようになりました。

かばの中の人

デリバリー代行が横浜上陸直後ぐらいからガッツリ導入しているので、当社には飲食店の“生きた数字”があるのも強みです!

現在の宅配体制・注文数

  • 2014年12月…出前館に登録(配達は自分たちで行う)
  • 2018年1月…fineDine導入(横浜市からの撤退により2020年3月終了)
  • 2018年3月…UberEats導入
  • 2018年4月…出前館をデリバリー代行に切り替え
  • 2020年11月…menu導入
  • 2021年4月…foodpanda導入

現在では、4つのデリバリー代行サービスを導入しています。

この4つの業者を、「かばのおうどん」月間注文数ランキングで並べるとしたら、こういう順番に↓

  1. UberEats…月間平均 約140件
  2. 出前館…月間平均 約45件
  3. foodpanda…月間平均 約35件
  4. menu…月間平均 約12件

※2021年1月~6月末の数字を参照。

かばの中の人

1位のUberEatsが、2位の出前館にトリプルスコア!

これはあくまでもコロナ禍でデリバリー・テイクアウト需要が高まっているときの数字…とは言え、月間売上に大きく寄与してくれています。

かばの中の人

デリバリー代行がなかったら…と思うとゾッとします。

集客・受注・精算・配達までやってくれるので手数料は高くなるのは当然ですが、お店としては料理を作って容器に入れて受け渡しするまでが仕事だから効率は良いんです。その分を店内での接客や後片付けにまわすことができますから。

foodpandaは導入したばかりでサンプル数が少ないですが、新規客へのキャンペーンや広告により、menuよりも活発な動きをしているので今後にも期待できます。

件数は推移を見ながら、「menuをウォルト(別のデリバリー代行業者)に入れ替えよう」というような判断を行っていきます。

ポイント

デリバリー代行業者をただ導入するだけでは他店に埋もれてしまいます。より多く露出するかを作戦立てて実行することが重要です。

まとめ:飲食店ならデリバリー代行を導入するべき

当記事では、飲食店はデリバリー代行業者を利用するべきなのかについて書いてきました。

結論は「デリバリー代は導入するべき」です。
販路の間口を広げるために、特にコロナ禍においてデリバリー&テイクアウト需要が高まっている機運があるからこそ。躊躇している店舗の方は、「まずやってみる」ことをおすすめします。

初期導入費用なんて知れています。
初期導入費用を必ず回収する!という意気込みでやれば、すぐに回収できます。

何をどうやっていいか分からない方は、周囲の友人知人に聞くもよし、私たちのような制作会社に相談するもよし。とにかく成功への道しるべを立てておく必要があります。

どうしても肌に合わないというのであれば、辞めればいいだけです。初期導入費用回収前なら損をしますが、それ以降であれば大したマイナスではありません。

かばの中の人

店舗を継続させるため、販路の間口を広げるために検討してみてはいかがでしょうか?

ホームページ制作などでお悩みの方は、中小企業・店舗に特化した神奈川県横浜市のWeb制作会社「かばのデザイン」まで気軽にお問い合わせ下さい。

電話番号:045-211-9651

※月・火定休となります。

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